HOW TO バイクパッキング『Bikepacking 101』 vol.2 装備と持ち物を見せてください

近年注目される自転車旅のスタイル「バイクパッキング」。初めての方から、自分なりの旅スタイルを探そうという方まで、バックパッキングのコツや注意点を旅のベテランに聞いてみました。

協力 : サムズバイク(北海道札幌市)
2015年札幌ルート(サムスバイク~野幌公園)

第二回は、実際に使用しているバイクやバッグなどへのパッキングのポイントや注意点などを伺います。

どこに何を入れていますか?

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主にフロントには寝るときのもの、トップチューブにはすぐに出せるもの。行動食やタブレット、ヘッドライトなどですね。フレームバッグは修理道具が多いです。重量があるものや細長いものはここに入れます。ペグなどもここです。シートパックは衣類とカッパ、クッカーなどが入っています。フロントフォークには大型のボトルケージを付けて、防寒具などをスタッフサックに入れて括りつけます(写真下左)。

フレームバッグはなるべく底の方に思いものを入れて重心を下げます。シートパックにも重いものを入れるのであれば、底のサドルに近い方で。先の方に入れると揺れてしまってバランスを崩すこともあります。


シートパックをつけるにあたっての自転車の条件は厳しいものがあるかもしれません。クリアランスをとらないといけないので、タイヤまでの距離が22~23cmぐらいはあった方がいいと思います。できるだけクリアランスをとっておいた方が、万が一たれてきてしまった時もタイヤに擦らずに済みます。

実際の中身を見せてください。


フロントバッグにはシュラフなど、主に走っているときには出さないものがはいっています。このバッグ(OUTPOST HB ROLL & DRYBAG)はドライバッグをまるっと外してそのまま使えるのがいいですね。中に入っているのは、シェルター(中に立てるポールはトップチューブ付近にくくりつけてあります)、冬山登山用の寝袋のインナーシュラフ、それとシュラフカバー。インナーにシュラフカバーを着ける形です。シェルターは盛大に結露するのでカバーはゴアテックスのものにしています。それでも寒かったらダウンなどの衣類で調節します。あと、枕。


シートパック(OUTPOST SEATPACK & DRY BAG)には主に衣類がはいっています。レインウェアとネックウォーマーやダウンなどの防寒着、あとレインパンツは持っていったりいかなかったりですね。それと下着類。あとファイバータオル。温泉に入ったりするときにも便利ですし、雨が降った後の撤収時もさっと拭いたりして使えます。やはり速乾性のものは便利です。アームウォーマーやレッグウォーマーなども入れています。あと、エアマットがここに入っています。いろいろ探していちばん小さなものを選んでいます。


クッカーは今回は自分が持っているものでいちばんオーソドックスなものを。中にいろいろ入れています。ストーブはアルコールを使った自作品です。カーボンフェルトを敷いてこんな感じで使います。720mlくらい沸かせるのでラーメンを食べても余る程度。燃料用のアルコールは薬局に行けば500円くらいで手にはいりますが、燃焼効率はよくないので一瓶持っていっても3泊がやっとですね。(※アルコールの瓶はフレームバッグに収納)


フレームバッグにはいろいろはいっています。例えばこれは虫がひどい時用の頭からかぶるネット。ホントに気持ちのいい日はシェルターも立てずに寝てしまうことがあるんですが、そんな時に。軍手やチューブと小さくたためるリュック。食材を買いにいったりする時に使います。

工具は基本的なものしか持っていかないです。あったら便利なのはダクトテープ。それとジップロックはいつも持っています。パッチ修理はあまりしないようにしているのですが、万が一の時用に入れています。マルチツールはプライヤーがあるものが便利ですね。ワイヤー修理など、アジャスターで対応できない時はこれでつまんでしまったりします。あと、熱いものを持ったりとか(笑)。ペグも軽めのものを選ぶように心がけていますが、どうなってもいいペグや紐は必ず余分に持っていきます。長い紐を用意しておくと洗濯物を干したりすることもできます。

エイドキットは痛みどめや風邪薬やおなかの薬、あと絆創膏などその程度ですね。あと水に溶けるティッシュも大事。意外と便利なのが爪切り。それとライダーハウスなどに泊まる時は耳栓も活躍します。

あと、グランドシート。建築資材のタイベックシートを使っています。保温性はすごくいいです。

パッキングのコツは?

ウェアやシュラフに付属してくる袋は使っていません。あれに入れることによって形が決まってしまうので、案外入らなくなってしまうんですね。なので、ひとつひとつのスタッフバッグは使わず、ひとつのバッグに入れて圧縮しています。これはひとつのコツだと思います。あと、例えばレインウェアを取り出すにしてもバッグの中でまた袋に入っていたりすると、取り出している間にずぶ濡れになってしまいます。さっと出せるようにしておくのも大切です。

とにかく固定観念に縛られず、なんでもいろんなことをやってみるのがいいと思います。そして、何回かは近場に練習に行くのも重要です。近くの公園でテントが張れるような場所があればそこで立ててみるのもいいし、火が使えるならちょっと調理してみたりするのもいいですね。やっているうちにだんだんと何を持っていけばいいかわかってきます。そして近場で1泊2日とかしてみて、といった感じに。

例えキャンプ場であっても、自然の中の遊びですので、自然に近いところにいられるというのが贅沢と考えるのがいちばんじゃないかなと思います。快適さを求めるならば、温泉旅館にでもいってゆっくりすればいいわけですから。


解説 :
サムズバイク バイクパッキングアドバイザー tkdさん

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