南房総ルート2016

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自転車旅の新しいカタチ「Bikepacking」。
その魅力を発信するべく、アウトドアと自転車、それぞれの業界で働くもの同士が誘い合って結成。
「遊んでナンボ」の精神を第一に旅に挑む。



・チュンチュン
使用バイク:Surly PUG OPS
好みのタイプ:セクシー *女性だけではありません!全て。笑

・池ちゃん
使用バイク:Surly Ice Cream Truck
好きな言葉:つらいところあってこそのハイライト

・シコー
使用バイク:All-City Nature Boy Disc
バイクパッキングの魅力:持ち物を必要最小限に絞って身軽に旅ができる


・ロビン
使用バイク:Caletti Adventure Road
趣味:サーフィン

・シン
使用バイク:Surly Krampus
自転車の魅力:色々な遊びを手軽に出来るところ(初期投資を除いて)


人影もまばらな早朝のフェリーターミナル。OUT THERE NIPPON南房総ルートは海からの幕開け!と、なるはずであった。
当初の計画では、久里浜からフェリーで東京湾を横断し、対岸の千葉県富津市へ上陸。
そこから房総半島を東西にぐるっとループして100kmほどのルートを描いていた。
しかし、台風並みの暴風によりフェリーは早々に終日欠航を宣言。更に、追い打ちを掛けるようにアクアラインまでもが通行止め。
波乱の幕開けに言葉を失うが、頼れるクルーがすぐに進路変更を指示。かくして一行は神奈川から陸路(車)で東京湾を回り、房総へと集結したのであった。


荒れ狂う海をバックに早速パッキングをスタート。自転車にバッグを1つ装着する度に、気持ちが昂揚してくる。ライド中はもちろんだが、この時間も堪らなく楽しい!
いざ、スタートとなる頃には時計の針は正午を回り、涙を飲んで予定していた林道をカット。40km離れた鴨川のキャンプ場へ一直線に向かうルートへ変更した。
スタートして安心したのも束の間。海岸線の道路に点在するトンネルでは、増幅された突風が行く手を阻む。まるで鉄の塊を引っ張っているかのように前に進まない。
一同の顔に不安が過ぎるが、そこは大人。苦笑いでごまかしながらペダルを踏むこと30分。内陸方面へ舵を切ると同時に猛烈な向かい風とは決別する事が出来た。


いよいよ山間の景色が顔を覗かせる。と、その前に腹ごしらえだよねと道の駅 保田小学校へ立ち寄り。
2014年の廃校後にリノベーションを施し、道の駅としてリスタートをした施設で地物料理を堪能。


ここからは細かいアップダウンの始まり。
時折雨がパラつく中、湿気た匂いと濡れて一層深みを増す新緑の色合い、更に荷物の重さまでを全身で感じながらマイペースで進む。
雨も悪くない。もちろん防水仕様のバッグで荷物が濡れる心配はない。
今回の旅では、全員が自転車にバッグを直接取り付ける、所謂バイクパッキングスタイルを選択。
従来のスタンダードであるキャリア&パニアスタイルよりもおおよそ1㎏は軽量化が可能(中身は除く)で、登りでの恩恵は大きく、下りでも車体がバタつくことなく安定感が高い。
何より、取り付け可能な車種が広がったことで、自転車旅の敷居がグッと下がったことが一番のメリットではないだろうか。



そうこうしている内にキャンプ場は目前。地図が指し示す先はどう見ても上り坂。
まるで壁のように立ちはだかる本日最後にして一番の上りを征すると、棚田とその向こうに広がる海。
「もう少し天気良かったらね」なんて話ながら見入るのも束の間、迫る日没に背中を押されるようにキャンプ場へチェックイン。



テントやハンモック、それぞれの寝床を準備した後はお待ちかねのディナータイム。
食材は現地調達し、グリルはキャンプ場でレンタル。装備を極力軽くするためにBBQスタイルとした。
野菜、魚介、肉と次から次に焼かれ、その傍から僕らの胃袋に収まっていく。焼き方ひとつでこうも違うものか。
お酒も進み、トラブルから始まった一日の労を労いながら夜は更けていった。



目を覚ますと、木々の間から木漏れ日が差している。文句なしの快晴。
朝食は昨夜に続き料理長によるトマトパスタでエネルギーを充填。食後のコーヒーも忘れずに!
荷物をパッキングし、海を目指して出発。が、スタートして間もなく、仲間のバイクにトラブルが発生。
ここで、待ってましたとばかりにメカニックが手際よく処置。やはり頼るべきは仲間である。



気を取り直して、外房の海岸線を南下。潮の香りと光る水面。25℃を超える夏日となったが、風は涼しく心地よい。自転車で走るにはもってこいだ。
途中、砂浜へのアプローチを見つければ、迷わずGO!いい歳をした大人たちが、少年のような顔ではしゃぐ。
予定を柔軟に変更できるところも自転車旅ならでは。



次に目指すはランチスポット。無論、全会一致で「魚」となり、和田漁港目の前の食堂へ。
「どこから来たの」「どこまで行くの」「こんな自転車初めて見たよ」。この旅で何度同じ質問を受けただろう。
自転車を通じて会話が生まれる。これもまた魅力の1つである。
地魚を頂き、大満足の後は本国OUT THEREでもお馴染みの集合写真をパチリ。
いよいよ旅の終盤へ向け、内房館山方面へ進路を向ける。


前日のアップダウンも記憶に新しく、相当の覚悟を持って臨んだが、拍子抜けするほど平坦路が続く。
僅か10㎞南下しただけでこうも違うものかと思うほどあっさりと内房へ到着。
ゴール地点へと進路を北に向けるが、「ご当地ソフトクリーム」の文字にあっけなくピットイン。


余分な時間も旅の醍醐味。しっかりと糖分を補給した後、リスタート。
昨日とは打って変わって穏やかな表情を見せる内房の海。まるでアメリカ西海岸を思わせる景色の中、怪我なく無事に最終目的地に辿り着く事が出来た。
冒険を終え、全員の結束が更に高まったように感じたのは気のせいではないだろう。


album

TEXT by Shinichiro Omori
PHOTO by Masato Kameda
※今回の旅はフィールドライフ 2016夏号にも掲載されます。別視点で描かれた旅の模様も是非チェックしてみてください!

ROUTE MOVIES


SUUNTO TRAVERSEを使用して計測したGPSデータをムービーとしてご覧いただけます。当日の天気、高低差までレンジャーになったつもりで体感ください!

DAY1

DAY2 ※DAY2はGPSログの計測が途中で終了しています。
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